Vol. 111 Individualist “Chptr 1 and Vrs 4”

Following on interview with Leather crafter “Akira Hirano ” on Chptr 1 and Vrs 3.
A bit of a long interview that we enjoyed. Please spare your time to read it through. It might be interesting for you folks to read the mind of how Japanese crafter think of his own doing. 


非常に時間がかかってしまいましたが、リアルさを出来る限り追求した方法にて記述しました。本当に時間がかかってしまいました笑。ここまでお付き合い頂いた 平野さん。そして、彼の作品のファンである方々。ぜひとも読んで頂き、ものを作る際の葛藤や細かな思いやり、緻密な計算など人生にも共通している事柄も多々ございますので。よろしくおねがいします!


※本稿は我々の談話を元に、筆者が文章化しています。


それではどうぞ!

 

 

 

IO) 他は何か特徴や違う事ってありますか?

 

平野さん) 微々たることかもしれないけど、アイテムやプロダクトを使用する際の感じるストレスに注目してるかな。例えば、デザインが良い財布なのに小銭が取り出しにくいとか。機能的な問題。 機能的な美しさがないアイテム。僕はデザインより機能を優先するっすね。


Hirano-san) ”Though this might be a tiny detail that I care, I try to pay attention to stresses when it comes to use products. For instance, functional issue such as a struggle to pick up some changes from your well-designed wallet. Functional issue that I care, I would pay more attention to functionality than design.


僕のケースだと、絵が全く書けないんでお客さんの声を聞いて形にしながら自然と方法が見えてくる。だからサンプルや紙を使って模型を作って提案したりしますね。それに加えて僕自身、言葉が下手なので本物の革や糸やサンプルを見てもらうことによって現物に近いリアルさが生まれたり。

 

IO) 具体例って何かありますか?

 

平野さん) さっきも言いましたけど、友人のブランド(COINCIDENCE)とのコラボで作ることになったんですよね。今はちょっと先延ばしになっちゃったけど海外でやる予定があったんですよ。で、やっぱり言葉の壁があるからどうしようかなって考えてた時に、絵や言葉に長けていないデメリットを考えながらより現物に近い感じで伝わりやすく楽しんでもらえるにはどうしたらいいかなんてことを考えてて生まれたサンプルがあるんですよね。

素材と糸を並べるだけじゃ面白くないので、リアルさを増すべく、革と革を重ね合わせたり、色同士の組み合わせが見えるように上に並べることによってより現物に近くなったり。言葉が通じなくても写真を見ればどんな風に出来るかわかると思うし。やっぱり言葉を超える努力はしないといけないなと思うんですよね。

組み合わせの総数は1000通りくらいあるんですけど、お客さんがこうやってあーやってとか色々楽しんでもらいながら作りたいんです笑。

 

 

IO) お客さんと話すとき衝突しないですかね?

 

平野さん) 基本的にはお客さんにはノーとは言わない。自分が独学で始めていて、何も知らない状態で始めた感じだし。

 

「成長の為に大事なことはノーを言わないこと。」

In order to improve my skill and myself, do not say “NO” to something important.

 

だと決めたんです。経験を重ねてきて理解することもあるので何でもありにならないこともありますが、ノーを言わない代わりに代案を出すようにしてますね。自分ではノーって言っちゃったら終わりな気がするんすよね。


In order to improve my skill as well as who I am, I try not to say “NO” to my customer when it comes to create personal order. I made up my mind for it. As you gain more experience in what you do, sometimes you can not be flexible to accept idea. I would give some alternative ideas instead of refusing an idea that customer try to offer for me. I would be damned if I say “NO” to my customer.

 

IO) なるほど。素人なりの目線ですが、自分が感じるインタビューする時の恐怖と似ている気がしますね。お互いぶつかった時のこうあるべきであったり、相手が譲らない時の黙ってしまう感じとか笑。ただ、素人として客観的に見た際の意見とかって意外と大事だと思うんですよね。こだわりを聞かされても知識がない人には良さ、悪さは一般的にはわからない。ふーんとかへぇーっとか言っても実は良くわかって無いケースが多いと笑。ただ、こだわりのわかる人に買ってもらいたいっていう考えも理解出来なくは無いですけど。

つまりはマスとマイノリティの間というか何事もバランスというか。僕はインタビューとしての客観的な意見をお伝えしたいんですよね。玄人、老舗のお店だったりは後継者も作りたいだろうし。けど、弟子は素人やエッセンスを全く知らない人もいるじゃないですか。時代を追うであったり革新的な事を何かしないとダメな気もする。けど、歴史や培った技術に忠実であるべきでもある。そこは作り手のバランスであって、あくまで僕は客観的でアマチュアな意見を玄人や職人さんに伝えるべきだと思ってやってるのもあるんですよね。    

 

平野さん) これもリピートなのですが、

僕自身、継承するものはないですし継承すべきとも思っていません。 正直なんでもありというふうには言いたいですね。


About crafting skills, I do not have anything to pass down to anybody nor I should. To be honest, any ideas or any critics would be a possibility to broaden my creativity.


こんなのが良いとかこうしたいとか自由に。以前とある革作家さんの展示会に連れて行ってもらって、そこで得たインスピレーションを元にトートバッグを作ってほしい!とかありましたね笑 。

それはそれはハードルが高いですけど嫌いではないみたいな笑。 逆に、革の色のニュアンスだったりといった細かい要望を頂くこともありますね。 作り手はやはり、微妙さというかそのお客様のニーズをうまく表現しないといけなかったりするんですよね。

もしかすると、結局最後は人間の技量というかセンスにかかっているかもしれないですね。お互いに遊びを持たせたやりとりをおこないつつ、むしろ人間のやりとりを遊んでいる。オーダーを通じて相手のこともわかってきたりするんでそれが面白かったりするんですよね。


What is probably more noteworthy is that crafting something for me would depend on the capability of my creation. I think creativity is up for one’s insight and sense as a creator in general. As I take orders from customer, I definitely interact with them for the sake of fulfilling their need. Not only that, but also I am having fun by interacting and facing each other as a human being. I get to understand my customer as a human being through taking orders. It is no doubt something that I enjoy with as well.


あー!トートバッグのオーダーを頂いた時のことなんですけど、打ち合わせして革を探しに出向き、探し回ってもイメージに合う革がなかったんですよね。感覚的な部分を信じて「ちょっといいな。」と思った革もあったんですけどなんかしっくりこなくて買わなかったんすよ。で家に帰ってふと思いついた色を提案してみたりっていうこともありますね。まぁ、友人だから出来たのかもしれないですけど。そこから新たなご要望が出て結果、お互いにしっくりくる革に出会えたことがありますね。

 

Hirano Akira 12

 

自分を職人だとはあまり思わないですけど、職人さんは口下手なイメージがあって。でもオーダーメイドをするならやはりお互いの言葉を使って色々知らなければならない。


いいものを作り上げるにはコミュニケーションが大事だなって思いますね。 共同作業みたいな。


In order to create something great and worth memorable, communication and interacting each other is an essence. Joint operation so to say.


んー後は、オーダーメイドってお客さんをお待たせしてしまうこともあるんすよね。中には待つ事が出来なくて、「もう買っちゃったたからいいよ。」なんて言う人もいましたね。オーダーを頂いて今まで製作した事の無いものと自分が対峙しないのといけないので、使いやすさなどを考えながら調べたり試作したりしてると時間はかかってしまうんですよね。ただ作るだけだったりそれっぽいものを作るなら早いけど。言い訳かもしれないっすね笑 。

まぁこの世の中外に買いに出ればすぐなんでも手に入るじゃないっすか。けどこういうものづくりを伝えようとすると、時間や継続的な活動をする必要があるんすよね絶対。理解してくれる人が増えてくると豊かな世の中になるのかななんて笑。

 

IO) オーダーメイドを承る時に、相手の人間性もわかるんですかね?

 

平野さん) ん〜強いて言うならおまかせっていう人ほどその人に個性だったりこだわりがあるんじゃないかなーって思ったりする。そこで作り手側は相手の意識していない要望をどれだけ引き出せるかがミソだよね。

おまかせって言われても、選択肢を幾つか作って、次進んだときにまた選択肢を作って提案。そうすればその人に傾向とかこだわりが見え始めてくる。あとはその人の服装だったり持っているものだったり雰囲気を参考にしながら進めていったりしてますね。単純に言われたままをつくるのは機械でも工場でも出来るし、僕的にはお客様との間に事実をつくるっていうか。

 

IO)そういえば、平野さんの作品ってご自身のブランドの刻印を入れていないんですけど、なんでなんですかね?


IO) I notice that you do not have your name or your logo on your products. Why is that?

 

平野さん) 作ったものに自分の匂いを残したくないからかなぁ。オーダーをもらって作って完成し、お客様に渡したらそこからお客様のもの。まぁ確かにロゴを入れればもちろんマーケティングって意味でとか、不特定多数の人にわかってはもらえるとは思うんですよね。


Hirano-san) “Hmm..because I just simply do not want to leave my mark with it for my customer. My product will be theirs once I take orders, get it done and hand it to them. Well, as marketing–wise, my product would be recognized to anyone if my name or logo with it.


けど、自分としては別にそれが悪いってわけでもなく、ただ自分と相手の中にお互いが共有する事実があればそれでいいやと。ふとした時に僕の顔が浮かんだり、これ頼んだなぁっていうその事実があればいいと思う。


Spreading your name and what you do would not be a bad thing. However, I think I just would like to share a fact with my customer that I am the one who made the product and now it is yours. I only need a fact that they order something from me through our shared experience and it might be nice just to know that they randomly come across their mind about me somehow.

 

IO) ブランドロゴやがマークがでっかく入っているものもありますよね。

 

平野さん) 僕の性格上かもしんないんですけど、「俺が作ったんだぜ。」っていう主張する人があまり好きではないというか。手縫いや手作りを前に押し出してアピールしてた時もありますし、一時、ロゴを入れることも考えたこともあるんすよね。でもなんか違和感あって。。。他の人はマーケティングとしてのアピールポイントでロゴを入れてやっているのもあると思うし、手縫いをアピールするのもありだと思いますけど。。。 本当の価値はお客さんにとっていいものかどうか。お客さんに喜んでもらえるかどうかなんすよね。

以前のインタビューで、「差別化は特に無い」って答えたと思うんですけど、差別化するのがポイントじゃないとも思っているんすよね。自分がいいと思ってやっていることが評価の対象になるならそれはそれでオッケーだし笑。もし誰かがなぜロゴがないのかに対して興味を持っていただければそれはそれで話として盛り上がれば良いかな笑

理想はお客さん自身の直感で、数ある革製品の中から自分のものを選んで貰えるものを作ることっすね。心に正直に欲しいなと思うものを作りたいんすよ。バカだからかもしれないですけど、プロセスであったり、手縫いだったり、革であったり、ってのは大事だけどお客さんに喜んでもらえればそれでいいんですよ。


Among all these leather products in this world, I would like to be the one to become their selected choice by their instinct. That would be an ideal.
I just would like to create something that your heart tells you to get it. I might be dumb to think this way but all those factors that I talked about such as a process, hand-stitching, and leather itself, I would not doubt a slightest about these but I just would like my customer to be happy. That is all I need.

 

IO) そこは同感です。僕も読んで貰える人に興味を持って頂いて喜んで貰いたい。 喜んで貰えるっていうか、楽しんで貰いたい。そういう風にするにはリアリティさ が必要だと思うんすよね。

この日のインタビュー中寒いとか、風邪がかなり吹いてて注意が削がれるとか。かっこわるいですけど、よりリアルが欲しいというか。寒いし、話を聞いて、あいつこんなんやったんかとかも言われたいっすね笑。けど、とがりすぎず、さらけ過ぎてもダメな気がするので真ん中を進みたいですね僕は笑。

 

平野さん) 僕の周りの人にはもう聞き飽きていると思うんすけど一回作ったものとかオーダー一つに関してだけで何時間も喋ってられるんですよね笑。単純に好きだからだろうと思うし。好きな事だと夢中になってしまうというか好きな事以外だとあんまり興味が湧かないというか笑。そんな人なんです笑。

作ることに関しては色々伝えたいし、こだわりを持ってしまう。でも、思いがあったとしても気をつけることは作ったものに感情を入れない。作ったものに主張が入っていてはあまり良くない気がするんで。

 

Akira HIrano 13

 

IO) それって結構難しくないっすかね?

 

平野さん) KOMAの方なんですけど、すっげぇ熱い人がいるんすよ。けど作るものは真逆。ほんとにこの人が作ったのかって思わせるくらい。自分の作品もお客様の日常に馴染んでくれればそれで本望。欲を言えば、そういえばあっ、これあいつが作ったんだなぁと何気ないことで思い出してくれればいいくらいっていう。


Hirano-san) ”A guy from KOMA. He is so energetic and passionate about what he does. What is interesting to me is that something he creates is nothing but an opposite of his personality. His product would mislead me that someone else created it.” 

I hope that my product will blend right in with my customer’s everyday life. If I am allowed to wish so much for them, I would want them to float across their mind about me by mere moment.


たまに友達が経年変化したモノを自慢するように見せてくれるんすよね。そのときにあざーっすって感じです!頑張って良かったと思える瞬間ですね。


One time my friend proudly show me their product that across the ages. This is pretty much the moment where I feel really satisfied. This is where my effort has paid off for both of us.

 

IO) ちょうど一時間くらいっすね。これくらいにしておきます。ありがとうございます!笑。

 

平野さん)こちらこそありがとうございました!すごい楽しくてついつい熱苦しく語ってしまいました笑 。いやぁ楽しかったです!

 

終了です笑。とても長くはなりました。会話の流れもどこえやら、一貫してお互い話していた風には感じませんでしたが、人間の会話っていうのはこんな感じだと思います。インタビューをするにあたり、個人的にいろいろ調べましたがどうしても巷にあるインタビューというものには上辺の作った感じや、イメージを良くするだけとか、広告っていう意味合いも多く含まれているのではないかなと思います。個人的にはリアリティを追求すると文章も口語で記載すべきであると感じ、このような方法をとりました。多くの人に読んでいただければと思います。

 

平野さん、ありがとうございます!

 

I just would like to say that i took great amount of time to get this interview done. However, I felt so satisfied about what He and I have been working on making one thing together. This is how order made is like I believe and this is something that I hopefully get it done again with his work in near future.

 

Akira Hirano
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